『ポケポケ』で10月に何が起きるのかは、今日の発表時点で「確定していること」と「まだ誰も知らないこと」にきれいに切り分けられます。ここを混ぜたまま読むと、9月の砂時計の使い方を丸ごと間違えます。2026年8月29日9時57分、『ポケポケ』公式X(@PokemonTCGP_JP)が、新シリーズは2026年10月からスタートすること、新しく「デュアルタイプ」のポケモンカードが登場すること、たねポケモンがポケモンexとして続々追加されること、そして拡張パックの追加テンポも変わることを発表しました。この記事は、確定した事実と各媒体が推測で書いている部分を1項目ずつ線引きしたうえで、10月までに何をすべきかまで示します。なお「いま『ロケット団の野望』を引くべきか」は当サイトの当たりカード記事と環境Tier表記事が担当する領域で、本記事が扱うのは10月に向けた資源配分の判断です。

■ 確定と未確定を14項目で線引き:今日の発表で断言してよいことと、まだ書いてはいけないことを判定表で一望できます。
■ 全21弾の配信間隔を実測:A1から『ロケット団の野望』までの実際の配信日を並べ、公式が言う「追加テンポが変わる」の意味を数値で示します。
■ 10月までの資源配分:パック砂時計・ひかりのすな・パック開封ポイントを、9月にどこまで使ってよいかを具体化します。
【結論】ポケポケ新シリーズは2026年10月スタート — 発表された4つの確定事項

公式Xが発表したのは、次の4点です。逆に言えば、この4点以外は今日の時点で何も発表されていません。「読者にとって何が変わるのか」まで含めて一枚で確認してください。
| 項目 | 発表内容 | 読者にとっての意味 |
|---|---|---|
| 開始時期 | 新シリーズは2026年10月からスタート | 現行Bシリーズ前提の資源計画は「10月まで」で一区切り |
| 新カード仕様 | 新しく「デュアルタイプ」のポケモンカードが登場 | 1枚が2タイプを持つ。弱点の突き方とタイプ指定カードの噛み合いが変わる |
| カードプール | たねポケモンがポケモンexとして続々追加 | 進化ラインを省ける構築の選択肢が増える。20枚デッキの枠配分そのものが変わる |
| 運営サイクル | 拡張パックの追加テンポも変わる | 「ほぼ月1回」を前提にしていた砂時計・課金のペース配分の土台が動く |
何が発表されたのか — 公式Xの原文が示す4点
公式Xのポストは「『ポケポケ』新シリーズは、2026年10月からスタートします」から始まり、デュアルタイプの登場、たねポケモンのポケモンex化、そして「拡張パックの追加テンポも変わり、さらにパワーアップする『ポケポケ』をお楽しみに」と続く構成でした。押さえておきたいのは、4点すべてが「起きること」の宣言であり、「いつ・どれくらい」までは書かれていないという点です。
あわせて、株式会社ポケモンのプレスリリースを掲載したファミ通の記事では、デュアルタイプのメリットとして「2タイプによって相手の弱点を突ける」「より幅広いトレーナーズの恩恵を受けられる」ことが説明され、実カードとしてホゲータexとポッチャマexが紹介されています。さらに発表映像ではメガミュウツーX exも公開されました。ここまでが、今日の時点で名前を出して書ける新カードのすべてです。
なぜ“ただの新弾”ではないのか
今回の発表は、これまでの拡張パック追加とは性質が違います。変化が起きる層が3つに分かれているからです。
- カードプールの層:たねポケモンexが大量に追加される。従来の新弾と同じ種類の変化です。
- ルールに近い層:デュアルタイプは「1枚が2タイプに所属する」仕組みで、弱点計算とタイプ指定カードの適用範囲という一段下の土台に触れます。
- 運営サイクルの層:拡張パックの追加テンポが変わる。資源の貯め方・使い方の前提が動きます。
通常の新弾で動くのは1番目だけです。今回はその外側の2層が同時に動きます。ポケポケは1デッキ20枚という小さな器ですから、進化ラインに割いていた3〜4枚が不要になるだけでも全体の15〜20%の枠が空きます。そこにタイプ判定の変更が重なれば、既存カード同士の組み合わせにも新しい意味が生まれます。単なる次の弾ではなく、構造そのものが変わる更新と受け止めておくのが妥当です。
ただし、ここで前のめりになるのは早計です。公式は「テンポが変わる」としか言っておらず、速くなるとも遅くなるとも述べていません。「10月以降はパックが増えるから今のうちに課金枠を広げよう」という判断には、まだ根拠がないということです。
いつ・どこで発表されたか — Pokémon XPパネルの流れ
発表の舞台は、Pokémon Worlds 2026とあわせてサンフランシスコで開催された「Pokémon XP」のパネルセッションです。正式名称は「Pokémon TCG Pocket: Cards, Creators, and Clashes—From B Series to What's Next」で、開催時間は米国太平洋時間の2026年8月28日17時00分〜18時00分、日本時間では8月29日9時00分〜10時00分。配信はPokémon XP公式Twitchで行われました。
登壇者は、株式会社クリーチャーズの辻川亮氏、株式会社ポケモンの塙諒介氏、DeNAの井口徹也氏の3名。開発・運営各社の責任者が揃ったうえで、パネルの最後に新シリーズが明かされる流れでした。公式Xのポストを時刻順に並べると次のようになります(すべて日本時間)。
| 日時(JST) | 公式Xの内容 |
|---|---|
| 8/28 18:00 | パネルセッションの開催告知(8/29 9:00予定・twitch.tv/PokemonXPで配信) |
| 8/29 9:01 | パネル開始を告知(現地写真2枚) |
| 8/29 9:08 | 登壇者の紹介 |
| 8/29 9:14〜9:22 | Bシリーズの振り返り、「ロケット団の野望」の注目カード、バトル体験の設計思想に言及 |
| 8/29 9:57 | 新シリーズが2026年10月スタートと発表(本記事の主題) |
新シリーズの情報は、パネル本編でBシリーズの振り返りを終えた後、最後の締めとして出されたものです。国内メディアの記事も、ファミ通が11時25分、4Gamerが11時41分、電撃オンラインが12時40分と、いずれも公式Xの後追いで公開されています。一次情報は公式Xとプレスリリースの2つだけで、それ以外の記述は各媒体の解釈だと考えて読むのが安全です。
どこまで確定?どこから未確定? — 断言してよい14項目の判定表

今日の発表は情報量が少ないぶん、SNSでも攻略サイトでも「たぶんこうなる」という予想が事実と同じ調子で流通しています。10月に向けて資源を動かすかどうかを決めるには、まずどこまでが公式発表で、どこからが推測なのかを固定しておく必要があります。2026年8月29日時点の判定を14項目にまとめました。
| 項目 | 判定 | 根拠・補足 |
|---|---|---|
| 新シリーズが2026年10月開始 | 確定 | 公式X(8/29 9:57)および株式会社ポケモンのプレスリリース |
| 「デュアルタイプ」のポケモンが登場 | 確定 | 同上。2タイプを持ち、弱点とトレーナーズの両面で影響すると説明 |
| たねポケモンのexが続々登場 | 確定 | ホゲータex・ポッチャマexが実物として公開済み |
| メガミュウツーX exの公開 | 確定 | 発表映像で公開。ただし収録パックや性能は未発表 |
| 拡張パックの追加テンポが変わる | 確定 | 公式Xが「追加テンポも変わり」と明言 |
| テンポが「速くなる」 | 未確定 | 変わるとしか言っておらず、方向性は明言されていない |
| 10月の具体的な開始日 | 未確定 | 「2026年10月」までしか発表されていない |
| 2026年10月30日スタート | 未確定(推測) | 2周年当日と一致するという理由づけがあるだけで、公式発表はない |
| 正式名称が「Cシリーズ」 | 未確定 | A→Bの流れからの推測。攻略媒体も予想として扱っている |
| C1などのシリーズコード | 未確定 | 未発表。名称が未発表である以上コードも決められない |
| 第1弾拡張パックの名称 | 未確定 | 未発表。カードが公開されたことと、パック名の発表は別 |
| 第1弾の収録カード数 | 未確定 | 未発表 |
| 2周年キャンペーンとの連動 | 未確定 | 2周年施策の内容自体がまだ正式告知されていない |
| デュアルタイプの弱点の数 | 未確定 | 紙のポケモンカードではカード自身の弱点は1つ。ポケポケ版の仕様は未発表 |
| 旧カードのスタン落ち | 発表なし | A・Bシリーズのカードを一斉に使用禁止にするという発表は確認できない |
使い方はシンプルです。「確定」の5行だけを前提に9月の行動を決め、「未確定」の行は判断を保留する。それだけで10月に振り回される量がかなり減ります。特に最終行は重要で、「スタン落ちするらしいから今の環境デッキを組むのは無駄」という判断には今日の時点で根拠がありません。
競合記事が間違えやすい5つのポイント
他媒体やSNSで実際に流れている記述のうち、事実関係として正しくないもの、あるいは出典の階層を取り違えているものを5つ挙げて正します。どれも今日の発表を読み解く土台になる部分です。
| よく見る記述 | 正しくは |
|---|---|
| エネルギーゾーンは最大2種類まで | 現行仕様では最大3種類まで設定可能。複数設定時は供給されるタイプがランダムになる |
| デュアルタイプは2色エネルギーが必須 | タイプ判定とワザの必要エネルギーは別の概念。公式はそのようなルールを発表していない |
| Bシリーズでランクマッチ・トレードが実装された | ランクマッチは2025年3月末(Aシリーズ期)開始。トレードもAシリーズ期。Bシリーズの新機能は「おすそわけ」とトレード対象範囲の拡張 |
| DAU 2,300万人 | 2,300万人はMAU(DeNA 2026年度Q1資料/2026年4〜6月期)。DAUの公表値は存在しない |
| 累計売上16億ドル | AppMagicの推計によるユーザー消費額。公式発表として使えるのは累計2億ダウンロード(2026年5月)まで |
①エネルギーゾーンは「最大3種類」設定できます。「デュアルタイプが来る=これからは2色デッキの時代」という書き方を見かけますが、その前提の「エネルギーは最大2種類まで」という説明が現行仕様と食い違っています。2026年8月時点では、デッキに設定できるエネルギータイプは最大3種類までで、複数設定するとエネルギーゾーンから供給されるタイプはランダムになります。多色デッキは新シリーズを待たずに今も組めますし、色を増やすほど欲しい色が来ない事故が増えるという現行のデメリットも、10月以降そのまま残る可能性が高いということです。
②デュアルタイプは2色エネルギー必須ではありません。デュアルタイプは「1枚のカードが2つのタイプを持つ」仕組みであり、ワザに必要なエネルギーの色とは別の話です。株式会社ポケモンの説明で触れられているのは、2タイプによって相手の弱点を突けること、より幅広いトレーナーズの恩恵を受けられることの2点で、2色のエネルギーを要求するというルールはどこにも発表されていません。紙の『ポケモンカードゲーム』でもデュアルタイプには前例がありますが、そこでもタイプとワザの必要エネルギーは切り離された概念でした。
③ランクマッチとトレードはAシリーズ期の機能です。「Bシリーズでランクマッチとトレードが実装された」という記述を見かけますが、ランクマッチが始まったのは2025年3月末、つまりAシリーズ期です。トレードも同じくAシリーズ期に実装されています。2025年10月30日のBシリーズ開始時に追加された代表的な新機能は「おすそわけ」で、トレードについては対象範囲が拡張されました。ここを取り違えたまま「シリーズが変わると必ず大型の新機能が来る」と期待値を積み上げると、10月の予想を外します。
④2,300万人はDAUではなくMAUです。DeNAの2026年度第1四半期資料をもとにした数字として、2026年4〜6月期のポケポケの平均MAUは約2,300万人とされています。これをDAUとして紹介している記事がありますが、月間と日次では意味がまったく違います。なお前年同期の約3,900万人規模からは減少しており、2026年8月29日時点で運営各社が公表した具体的なDAUの数値は確認できません。
⑤「累計売上16億ドル」は公式値ではありません。約16億ドルという数字は、調査会社AppMagicの推計をPocketGamer.bizが紹介したユーザー消費額であって、株式会社ポケモンやDeNAが公表したポケポケ単体の売上高ではありません。公式発表として引用できる最新の数字は、2026年5月の全世界累計2億ダウンロード突破です。推計値と公式値を同じ書き方で並べると、記事全体の信頼性が落ちます。
“Cシリーズ”という呼び方について
2024年10月30日にAシリーズ、2025年10月30日にBシリーズ、そして2026年10月に新シリーズ。この並びなら「次はCシリーズだろう」と考えるのは自然ですし、実際に多くの攻略媒体やSNSがそう呼び始めています。ただし、2026年8月29日時点で公式が「Cシリーズ」という名称を発表した事実は確認できません。大手媒体も「Cシリーズになる可能性が高い」という予想として扱っています。
本記事でも、検索して来られた方に分かるよう便宜上「Cシリーズ」という呼び方に触れますが、これは正式名称ではなくあくまで通称です。以下の点は頭の片隅に置いておいてください。
- シリーズ名:正式名称は未発表。「Cシリーズ」は媒体・プレイヤー側の呼称です。
- シリーズコード:「C1」のような拡張コードも未発表。A1・B1と同じ命名規則になる保証はありません。
- 更新のタイミング:正式名称とコードが公式から出た瞬間が、新シリーズ記事すべての更新ポイントになります。
「ポケポケ Cシリーズ」で検索して出てくる記事の多くは、この予想を前提に書かれています。名称部分だけはまだ確定していない情報だと分かったうえで読むと、他の情報の見分けもつきやすくなります。次章からは、今回の発表で最も大きな変化になり得る「デュアルタイプ」の中身を掘り下げていきます。
発表の舞台「ポケモンXP」パネルで何が語られたか

今回の新シリーズ情報は、単独のプレスリリースとしてぽんと出てきたものではありません。Pokémon Worlds 2026と同時開催されたファンイベント「Pokémon XP」の中で行われた、『ポケポケ』専用のパネルセッションの終盤で語られたものです。どんな文脈で発表されたのかを押さえておくと、情報の粒度がなぜこの程度なのかも見えてきます。
パネルの正式名称と開催時刻
パネルの正式名称は Pokémon TCG Pocket: Cards, Creators, and Clashes—From B Series to What's Next です。「Bシリーズから、その次へ」というタイトルが最初から掲げられていた点は、振り返るとかなり示唆的でした。
開催時間は米国太平洋時間で2026年8月28日17:00〜18:00 PDT、日本時間では2026年8月29日9:00〜10:00 JSTにあたります。配信先はPokémon XP公式Twitchチャンネルでした。公式の案内では、開発の経緯、これまでの歩み、今後の展開、新コンテンツのプレビュー、開発者による対戦などを扱うパネルとされていました。
日本のプレイヤーにとってありがたかったのは、海外イベント発の情報でありながら、日本語の公式Xがリアルタイムで内容を投稿していた点です。おかげで翻訳待ちをせずに一次情報を追えました。以下の時系列も、その公式Xの投稿に沿って整理しています。
登壇したのは開発・運営3社の責任者
ポケモン公式ページに掲載された登壇者は次の3名です。
| 氏名 | 所属・肩書 |
|---|---|
| 辻川 亮 氏(Ryo Tsujikawa) | 株式会社クリーチャーズ Corporate Officer |
| 塙 諒介 氏(Ryosuke Hanwa) | 株式会社ポケモン Corporate Officer |
| 井口 徹也 氏(Tetsuya Iguchi) | DeNA Game Service Business Unit / Business Unit Head |
販売・パブリッシュを担う株式会社ポケモン、開発の株式会社クリーチャーズ、そして運営のDeNAという『ポケポケ』の体制がそのまま並んだ形です。カードやゲーム内容についての発言は、主にクリーチャーズの辻川氏から語られました。
公式Xの実況ポストで追うパネルの進行

『ポケポケ』公式X(@PokemonTCGP_JP)は、パネルの進行に合わせてリアルタイムで日本語の実況ポストを行っていました。時刻はすべて日本時間です。
| 時刻(JST) | 公式Xが投稿した内容 |
|---|---|
| 9:01 | パネル開始を告知。現地の会場写真を2枚公開 |
| 9:08 | 登壇者3名のプロフィールを公開 |
| 9:14 | Bシリーズで最も印象に残ったアップデートとして「おすそわけ」を紹介。フレンドが持っていないカードを渡すことでコレクションの幅が広がる機能 |
| 9:18 | 辻川氏の「ロケット団の野望」お気に入りカードとして「ロケット団のバリヤード」と、サポート「ロケット団の研究員」を紹介。研究員はポケモンカード30年の歴史で2回目の登場 |
| 9:20 | 注目カードとして「ロケット団のラッタex」を紹介。相手のポケモンのエネルギーを横取りする、『ポケポケ』ならではの効果 |
| 9:22 | バトル体験について、スマホに最適化した設計を説明。スキマ時間にサクッと遊べることが、ポケモンカードのルールや基礎を知るきっかけにもなっている |
| 9:57 | 新シリーズを発表。2026年10月スタート、デュアルタイプ、たねポケモンex、拡張パックの追加テンポ変更 |
この並びで気づくのは、1時間のパネルのうち大半が「Bシリーズの振り返り」と「ロケット団の野望」の話に使われ、新シリーズの話が出たのは終了3分前だったということです。つまり新シリーズについて公式が語ったのは、この9:57の発表分がほぼすべてだと考えて差し支えありません。これ以上に細かいルールが書かれている記事を見かけたら、そこには推測が混ざっている可能性を疑ってよいでしょう。
もう一点、9:22の「スマホに最適化した設計」というコメントも、地味ですが新シリーズを読むうえでの手がかりになります。スキマ時間に短時間で遊べることを開発側が価値として挙げているということは、新しい仕組みを入れるとしても、1試合が長くなる方向や、操作が複雑になる方向には振りにくいはずだからです。デュアルタイプという追加要素をどう落とし込むかを考えるときの前提として、頭に入れておくとよいでしょう。
「デュアルタイプ」とは何か — 紙のポケカに10年前の前例がある

新シリーズの発表で一番イメージしにくいのが「デュアルタイプ」でしょう。ただ、これは今回まったくのゼロから生まれた概念ではありません。紙の『ポケモンカードゲーム』には約10年前に前例があり、そのルールを知っておくと「ポケポケ版で何が確定していて、何がまだ発表されていないのか」をきれいに切り分けられます。速報記事があまり触れていない部分なので、少し丁寧に見ていきます。
2016年6月17日、XY BREAK期にデュアルタイプは登場していた
紙のポケカでは、XY BREAK期の拡張パック「爆熱の闘士」「冷酷の反逆者」でデュアルタイプのカードが登場しました。発売日は2016年6月17日です。代表的なカードは次の3枚です。
| カード | タイプ |
|---|---|
| ボルケニオンEX | 炎+水 |
| MサーナイトEX | フェアリー+超 |
| マリルリ | フェアリー+水 |
つまり10年前に紙で一度通った道であり、当時のプレイヤーには「懐かしい」枠の仕組みです。今回のポケポケ版が紙版と完全に同じ挙動になるとは限りませんが、公式が「デュアルタイプ」という既存の呼び名をそのまま使っている以上、設計の下敷きになっている可能性は高いと見てよいでしょう。「爆熱の闘士」と「冷酷の反逆者」は同日に発売された対になる拡張パックで、デュアルタイプはこの2弾を象徴する目玉ギミックとして打ち出されていました。ポケポケの新シリーズでも、単発の変わり種カードではなくシリーズの看板として扱われている点は共通しています。
紙版の重要ルール — 「ワザに2種類のエネルギーが要る」という意味ではない
ここが誤解の一番多いところです。紙版のデュアルタイプは、あくまで「1枚のカードが2つのタイプを持つ」という仕組みであって、「ワザを使うのに2種類のエネルギーが必要になる」という意味ではありませんでした。タイプと、ワザの必要エネルギーは別の概念だからです。
その結果、紙版のデュアルタイプには次のような性質がありました。
- 弱点を突ける相手が増える:炎+水のポケモンなら、炎弱点の相手にも水弱点の相手にも弱点を突けます
- タイプ指定カードの恩恵が二重になる:「炎ポケモン」を対象にするカードと「水ポケモン」を対象にするカードの、両方の恩恵を受けられます
- 自分の弱点は増えない:デュアルタイプだからといって弱点が2つになるわけではなく、カード自身に印刷された弱点は1つでした
2番目の「恩恵が二重になる」は、実際に使うと影響が大きい部分です。たとえば炎+水のポケモンなら、炎ポケモンを条件にするサポートでも、水ポケモンを条件にする道具でも対象に取れます。1枚のカードが2種類のサポート網に同時に属するイメージで、デッキに入るカードの候補そのものが増えるわけです。
攻めの選択肢とサポートの受け皿だけが増えて、守りの穴は増えない。紙版のデュアルタイプは、そういうバランスで設計されていたわけです。
ポケポケ版で公式が確定させているのはどこまでか
2026年8月29日時点で、株式会社ポケモンの発表資料(ファミ通掲載)から読み取れる確定事項は次の範囲です。
| 項目 | 公式が説明している内容 |
|---|---|
| タイプの数 | 1枚のカードが2つのタイプを持つ |
| 弱点への影響 | 2つのタイプで相手の弱点を突ける |
| トレーナーズ | より幅広いトレーナーズの恩恵を受けられる |
| カードデザイン | カードの左右で色が異なるデザインになっている |
ここまでは断言できます。単なる見た目の2色表示ではなく、実際のタイプ判定に影響することまでは公式が明言しているからです。一方で、次の3点はまだ何も発表されていません。
| 未確定の論点 | 現時点の状況 | 紙版での扱い |
|---|---|---|
| ① デュアルタイプ自身の弱点の数 | 弱点が1つのままか、独自仕様になるかは未発表 | カード自身の弱点は1つ |
| ② エネルギーゾーンとの関係 | 2色のエネルギーを必須にするという発表はない | タイプとワザの必要エネルギーは別概念 |
| ③ ワザのダメージタイプ判定 | ワザごとの弱点処理を定義した新シリーズのルール文書は未公開 | — |
特に①は、SNSで「デュアルタイプは弱点も2つになるから紙より弱い」といった話が出やすいポイントですが、2026年8月29日時点でそのような発表は一切ありません。紙版が弱点1つだったという事実と、ポケポケ版がどうなるかは、分けて考えてください。
デュアルタイプで変わること・変わらないこと — 「エネルギー最大2種」という誤解を解く

デュアルタイプの話題では、既存の仕様そのものを取り違えた説明が混ざりがちです。ここでは現行仕様のうち何が変わらないのかをはっきりさせたうえで、変わりうる部分を切り分けます。
エネルギーは「最大2種類」ではなく最大3種類まで設定できる
まず訂正しておきたい点があります。「ポケポケのエネルギー設定は最大2種類まで」という説明を見かけることがありますが、これは誤りです。2026年8月時点の現行仕様では、デッキのエネルギータイプは最大3種類まで設定できます。そして複数のタイプを設定した場合、エネルギーゾーンから毎ターン供給されるタイプはランダムになります。
この前提を取り違えると、そこから先の推論がすべてずれます。よくあるのが「デュアルタイプのポケモンを使うなら、2色エネルギーのデッキにしなければならない」という説明ですが、これも成り立ちません。カードが2つのタイプを持つことと、そのカードのワザを使うために必要なエネルギーが何色かは、別の話だからです。デッキ全体のエネルギー設計をどう考えるかはポケポケのデッキ構築の基本でも整理していますが、少なくとも「デュアルタイプ=2色デッキ必須」という公式発表は存在しません。
むしろ現行仕様を踏まえると、エネルギータイプを増やすほど欲しい色が来ない事故は起きやすくなります。供給がランダムである以上、2色にした時点で狙った色が引けない確率が生まれるからです。ですからデュアルタイプのポケモンが来たとしても、エネルギー設定を1色でまとめる構築が弱くなるとは限りません。タイプが2つあることと、エネルギーを2色にすることは、まったく別の判断だと切り分けておいてください。
変わる部分と変わらない部分を一覧で整理する
現行仕様と、新シリーズで変わりうる部分を並べると次のようになります。確度の欄は本記事の判定です。
| 項目 | 現行(Bシリーズまで) | 新シリーズで変わりうるか | 確度 |
|---|---|---|---|
| 1枚のカードが持つタイプ数 | 1つ | 2つ持つカードが登場する | 確定 |
| 相手の弱点を突く判定 | 自分のタイプ1つ分 | 2つのタイプ分で狙える | 確定 |
| タイプ指定トレーナーズの適用 | 1タイプ分 | より幅広く恩恵を受けられる | 確定 |
| エネルギーゾーンに設定できるタイプ数 | 最大3種類 | 変更する発表はない | 現行仕様は確定/変更は未発表 |
| 複数タイプ設定時のエネルギー供給 | 設定したタイプからランダム | 変更する発表はない | 現行仕様は確定/変更は未発表 |
| デュアルタイプ自身の弱点の数 | (該当カードなし) | 1つか2つかは未発表 | 未確定 |
| 既存カードの使用可否 | A・Bシリーズのカードを使用可 | 使用禁止にするという発表はない | 発表なし |
整理すると、確定しているのは「攻め」と「サポートの受けやすさ」が広がることだけで、エネルギー周りの仕様が変わるという発表はどこにもありません。ここを押さえておけば、10月までに出てくる情報の真偽もかなり判断しやすくなります。
デュアルタイプが環境に与えうる3つの影響【考察】
※以下は公式発表ではなく考察です。確定情報をもとに、対戦環境がどう動きうるかを整理したものとして読んでください。
- 弱点事故が減る:今の環境では「相手のタイプ次第でどうにもならない」という負け方が一定数あります。2つ目のタイプで弱点を突けるなら、これまで一方的に不利だったマッチアップが五分に近づく可能性があります。デッキ選択の段階での「読み負け」が減る方向の変化です。
- タイプ専用トレーナーズの価値が上がる:「○タイプのポケモン」を条件にするカードは、対象が狭いぶん採用が限られがちでした。1枚のポケモンが2系統からその恩恵を受けられるなら、既存カード同士に突然シナジーが生まれます。新カードが増えるだけでなく、手持ちの旧カードの評価が上がりうるのがこの変化の面白いところです。
- デッキ構築の検索範囲が広がる:1枚が2タイプに属することで、「タイプA専用サポート×タイプB専用サポート」という交差点が生まれます。これまで同じデッキに入るはずのなかったカード同士が噛み合う可能性があり、単なる新カード追加よりも環境への影響は大きくなりうると考えます。
いずれも、公式が確定させた「2タイプで弱点を突ける」「幅広いトレーナーズの恩恵を受けられる」という2点から論理的に導ける範囲の話です。逆に言えば、それ以上の具体的な強さの評価は、実際のカードとルールが公開されるまで保留にしておくのが賢明でしょう。
「たねポケモンがex」で環境はどう変わるか — 20枚デッキだから効く理由

公式発表で確定しているもうひとつの柱が、たねポケモンがポケモンexとして続々登場するという点です。ホゲータexとポッチャマexが実例として公開されています。カード1枚1枚の性能はまだ全体像が見えていませんが、「たねexが増える」という構造そのものが構築に何をもたらすかは、今ある情報だけでもかなりのところまで詰められます。ここではカード個別の強さではなく、デッキ構築の理屈のレベルで整理します。
たねexは「進化しなくていい」ことそのものが価値になる
1進化・2進化のexは、たねを出す→進化カードを引く→進化させる、という手順を踏んで初めて盤面に立ちます。対してたねexは進化元が不要で、最初のターンからそのまま場に出せます。ここから来る構築上のメリットは、おおむね次の4つに整理できます。
- 初動が安定する:「進化前は引けたのに進化先が来ない」という手札の噛み合わせ待ちが発生しません。
- 必要カード枚数が少ない:1枚で完成するアタッカーなので、1枚のために進化元をセットで採用する必要がありません。
- デッキ枠を節約できる:浮いた枠をトレーナーズやサポート系のポケモンに回せます。
- 進化事故がなくなる:進化ラインが途中で途切れて場のポケモンが機能停止する、という負け筋が消えます。
実際、これまで環境の中心に居座ってきたのは進化不要のexであることが多く、たねexは今回初めて出てくる概念ではありません。歴代の代表例を並べると次のようになります。
| カード名 | タイプ | 環境での位置づけ |
|---|---|---|
| ミュウツーex | 超 | サービス初期から環境の中心にいた代表格。進化を挟まず大ダメージを狙う構築の原型 |
| ピカチュウex | 雷 | たねだけで完結する高速アグロの代表。初期環境を規定した1枚 |
| フリーザーex | 水 | 初期から存在するたねexの一角 |
| サンダーex | 雷 | 同上。たね単体で完成するアタッカー |
| ファイヤーex | 炎 | 同上。炎軸の初期からの選択肢 |
| スイクンex | 水 | 2026年8月末時点でも上位Tierの構築に名前が挙がる |
| フーパex | 悪 | 同じく2026年8月末時点で上位Tierの構築に採用が見られる |
直近のB4a「ロケット団の野望」でも、たねのポケモンexは複数追加されています。すでに実装済みのたねexが実際どう評価されているかについては、「ロケット団の三鳥ex」の個別評価とデッキ考察で個別に扱っているので、そちらもあわせてどうぞ。本記事ではカード1枚ごとの評価には踏み込まず、構築理論の話に絞ります。
20枚デッキだから効く — 進化ライン3〜4枚は全体の15〜20%にあたる
ここが本記事でいちばん強調したい点です。ポケポケのデッキは20枚しかありません。紙のポケモンカードの60枚デッキと比べると、同じ「3枚」の重みがまったく違います。進化ラインを1本削ったときに浮く枠を割合で見ると、次のようになります。
| 削減できる枚数 | 20枚デッキでの比率 | 60枚デッキでの比率(参考) |
|---|---|---|
| 1枚 | 5% | 約1.7% |
| 2枚 | 10% | 約3.3% |
| 3枚 | 15% | 5% |
| 4枚 | 20% | 約6.7% |
2進化ラインをたねex1枚に置き換えると、進化元と中間を合わせて3〜4枚が浮く計算になります。つまりデッキ全体の10〜20%、詰めて言えば15〜20%の枠が丸ごと入れ替わるということです。同じ3枚でも紙版なら5%にしかならないので、たねex化のインパクトは構造上ポケポケのほうが3倍近く大きいと言えます。
浮いた3〜4枠に何を入れるかで、デッキの性格は大きく変わります。ドロー・サーチ系のトレーナーズを厚くして安定度を上げるのか、2枚目のアタッカーを積んで押し切りに寄せるのか、あるいはベンチ管理用の非exを増やして耐久を取るのか。「たねexが増える」という発表は、実質的に全プレイヤーのデッキに3〜4枠の自由枠が生まれる可能性があるという話でもあります。
出しやすさの代償 — たねex1体で勝利条件の3分の2
ただし、たねexは一方的に得なカードではありません。公式のバトルルールでは3ポイント先取で勝利、そしてきぜつさせたポケモンの種類によって入るポイントが違います。
| きぜつさせたポケモン | 相手に入るポイント | 勝利条件(3ポイント)に占める割合 |
|---|---|---|
| 通常のポケモン(非ex) | 1ポイント | 3分の1 |
| ポケモンex(たねexを含む) | 2ポイント | 3分の2 |
| メガシンカex | 3ポイント | 3分の3(1体で決着) |
たねexは進化を待たずに1ターン目から前に出せてしまうぶん、準備が整う前に倒されるリスクも高くなります。そして倒されれば2ポイント、つまり勝利条件の3分の2をいきなり渡すことになります。「出しやすい・強い」と「倒された時の代償が大きい」は完全に表裏一体で、たねexが大量に増えることが単純なインフレを意味しない理由はここにあります。
【考察】たねex大量追加で環境はどこへ動くか
ここから先は公式発表ではなく、上記のルールと構築理論からの考察です。
- デッキの初動が高速化する:進化を待たずに高HP・高火力のポケモンが並ぶため、試合の決着ターンが全体的に早まる方向に振れる可能性があります。
- 進化事故が減る:20枚しかないデッキで進化ラインを引けずに負ける、という負け筋が構造的に減ります。運要素が下がる方向の変化です。
- 非exポケモンの戦略的価値がむしろ上がる:相手の盤面がexだらけになるほど、「倒しても相手に1ポイントしか渡さないアタッカー」の価値は相対的に高まります。3ポイント先取というルール上、非exで殴り勝てるなら相手は3体倒す必要があるからです。たねexの増加は、非exの居場所を奪うのではなく、むしろ作る可能性があります。
- 初心者にはむしろ扱いやすくなる可能性:進化ラインを揃える必要が減るので、デッキの組み方も回し方もシンプルになります。ただし、たねexを不用意に前へ出して倒されたときの失点が大きいぶん、プレイングのミスがそのまま敗因になりやすい、という別の難しさは残ります。
「拡張パックの追加テンポが変わる」の意味 — 全21弾の間隔を実測した

今回の発表で、カードの話題に隠れて見落とされがちなのが4つ目の項目です。公式は「拡張パックの追加テンポも変わる」と明言しました。ここで重要なのは、速くなるとも遅くなるとも一切言っていないことです。「月2回になる」「大型弾を減らして小型弾を増やす」「大型パックの間隔を伸ばす」といった説明は、2026年8月29日時点ではすべて推測にすぎません。方向性が未発表である以上、確定として書けるのは「現在のリズム自体が見直される」というところまでです。
では、その「現在のリズム」とは具体的にどれくらいなのか。ここは推測を挟まずに実測できる部分なので、A1からB4aまでの全20区間を数えました。
全20区間の実測 — 平均約33.3日・中央値約30日
| 前弾→次弾 | 間隔 | 備考 |
|---|---|---|
| A1→A1a | 約48日 | シリーズ第1弾の次。全体最長タイ |
| A1a→A2 | 約44日 | シリーズ2区間目 |
| A2→A2a | 約29日 | — |
| A2a→A2b | 約27日 | 全体最短 |
| A2b→A3 | 約34日 | — |
| A3→A3a | 約29日 | — |
| A3a→A3b | 約28日 | — |
| A3b→A4 | 約34日 | — |
| A4→A4a | 約29日 | — |
| A4a→A4b | 約33日 | — |
| A4b→B1 | 約30日 | Aシリーズ→Bシリーズ移行 |
| B1→B1a | 約48日 | シリーズ第1弾の次。全体最長タイ |
| B1a→B2 | 約43日 | シリーズ2区間目 |
| B2→B2a | 約28日 | — |
| B2a→B2b | 約28日 | — |
| B2b→B3 | 約33日 | — |
| B3→B3a | 約30日 | — |
| B3a→B3b | 約33日 | — |
| B3b→B4 | 約30日 | — |
| B4→B4a | 約28日 | 最新区間 |
この20区間を集計すると、次のようになります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| 区間数 | 20区間(A1〜B4aの全21弾) |
| 平均 | 約33.3日 |
| 中央値 | 約30日 |
| 最短/最長 | 約27日(A2a→A2b)/約48日(A1→A1a・B1→B1a) |
| 30日以下の区間 | 20区間中11区間 |
| 40日以上の区間 | 20区間中4区間(すべてシリーズ開始直後) |
| B2以降7区間の平均 | 約30日 |
平均が約33.3日なのに中央値が約30日なのは、シリーズ開始直後の長い区間が平均を引き上げているからです。B2以降の7区間だけを見ると平均はちょうど約30日で、「約1か月に1回」というリズムに完全に落ち着いています。公式が「テンポが変わる」と言ったのは、この安定しきったサイクルに対しての発言だ、という前提で読む必要があります。
【考察】シリーズ開始直後だけ約48日という規則性
実測表を並べて浮かび上がるのが、40日を超えた4区間がすべてシリーズの入り口に集中しているという点です。A1→A1aが約48日、B1→B1aも約48日。続くA1a→A2が約44日、B1a→B2が約43日。AシリーズとBシリーズで、最初の2区間の長さがほぼ完全に一致しています。
配信日そのものを重ねると一致はさらに露骨で、A1が2024/10/30・B1が2025/10/30、A1aが2024/12/17・B1aが2025/12/17と、いずれも1年違いの同じ日付です。A4が2025/7/30でB4が2026/7/30というのも同様です。ここから言えるのは、運営はシリーズ単位でほぼ同じ年間カレンダーを組んできたということです。
したがって考察としては、新シリーズの第1弾が出た後も、その次の弾までの間隔は通常より長くなる(過去2回と同じなら約1か月半)可能性があると言えます。ただしこれは過去2シリーズの実績からの推測であり、しかも今回はまさにそのテンポ自体を変えると公式が言っている以上、この規則性が3回目も維持される保証はありません。むしろ「変わる」と明言された以上、真っ先に崩れる候補がここだ、という見方もできます。
「テンポが変わる」が砂時計計画に直結する理由
約30日に1回という現在のリズムは、無課金・微課金プレイヤーの計画の土台そのものです。1日に配布されるパック砂時計の量はほぼ一定なので、「次の弾までに何個貯まるか」は間隔の日数でそのまま決まります。間隔が短くなれば1弾あたりに使える砂時計は減り、長くなれば増えます。カードプールの拡大速度が変われば、1枚のカードを追う価値、つまり課金の費用対効果も変わります。
だからこそ、方向性が未発表であることは実害があります。速くなるのか遅くなるのかが分からない以上、月あたりの予算を先回りして増やす根拠も、逆に減らす根拠も、現時点では存在しません。9月中にできる最も合理的な備えは、テンポの方向を予想して動くことではなく、どちらに転んでも困らないだけの砂時計を確保しておくことになります。続報が出た時点で計画を組み直せる状態を作っておく、という考え方です。
Aシリーズ・Bシリーズ全21弾 完全年表

ここまでの議論の元データとして、A1からB4aまでの全21弾を一覧にまとめておきます。パック名と配信日は公式情報を優先していますが、カード総数は公式が毎回同じ形式で発表しているわけではないため、攻略データベースの集計値です。シークレット・イラスト違い・再録を数に含めるかどうかで数え方が変わるため、あくまで参考値として扱ってください。
Aシリーズ 全11弾(2024年10月〜2025年9月)
| コード | パック名 | 配信日 | カード総数(参考値) |
|---|---|---|---|
| A1 | 最強の遺伝子 | 2024/10/30 | 286 |
| A1a | 幻のいる島 | 2024/12/17 | 86 |
| A2 | 時空の激闘 | 2025/1/30 | 207 |
| A2a | 超克の光 | 2025/2/28 | 96 |
| A2b | シャイニングハイ | 2025/3/27 | 111 |
| A3 | 双天の守護者 | 2025/4/30 | 239 |
| A3a | 異次元クライシス | 2025/5/29 | 103 |
| A3b | イーブイガーデン | 2025/6/26 | 107 |
| A4 | 空と海の導き | 2025/7/30 | 241 |
| A4a | 未知なる水域 | 2025/8/28 | 105 |
| A4b | ハイクラスパックex | 2025/9/30 | 379(※) |
※A4bは再録を多く含む特殊なパックです。集計値にシークレット等も含まれるため、通常弾と単純に枚数を比較しないでください。
Bシリーズ 全10弾(2025年10月〜2026年8月)
| コード | パック名 | 配信日 | カード総数(参考値) |
|---|---|---|---|
| B1 | メガライジング | 2025/10/30 | 331 |
| B1a | 紅蓮ブレイズ | 2025/12/17 | 103 |
| B2 | 夢幻パレード | 2026/1/29 | 234 |
| B2a | パルデアワンダー | 2026/2/26 | 131 |
| B2b | シャイニングメガ | 2026/3/26 | 117 |
| B3 | 波動ビート | 2026/4/28 | 234 |
| B3a | 進撃パラドックス | 2026/5/28 | 109 |
| B3b | ミラクルデイズ | 2026/6/30 | 106 |
| B4 | 天空の支配者 | 2026/7/30 | 233 |
| B4a | ロケット団の野望 | 2026/8/27 10:00 JST | 110前後 |
最新弾B4a「ロケット団の野望」の110前後という数字は、72枚+シークレット38枚=110種類という二次資料側の集計に基づくものです。公式が一括で発表した数字ではない点に注意してください。数え方が変われば総数も変わります。
シリーズはこれまで2回とも10月30日に切り替わっている
2つの表を並べると、シリーズの切り替わりが特定の日付に集中していることが分かります。
| シリーズ | 開始日 | 第1弾 | 弾数 | 判定 |
|---|---|---|---|---|
| Aシリーズ | 2024/10/30〜 | A1 最強の遺伝子 | 11弾 | 実績 |
| Bシリーズ | 2025/10/30〜 | B1 メガライジング | 10弾(2026/8/29時点) | 実績 |
| 新シリーズ | 2026年10月〜 | 未発表 | 未発表 | 「10月開始」のみ確定 |
Aシリーズ開始日の2024年10月30日はポケポケの正式サービス開始日そのもの、Bシリーズ開始日の2025年10月30日はその1周年当日です。つまりこれまで2回とも、シリーズの切り替えはリリース記念日に行われてきたことになります。
この規則性をそのまま延長すれば2026年10月30日、ちょうど2周年当日が第3のシリーズの開始日ということになります。ただしここは繰り返し強調しておきます。公式が発表しているのは「2026年10月」までであり、10月30日開始は未確定・あくまで推測です。過去2回の実績と2周年が重なるため有力な候補ではありますが、確定情報として扱わないでください。同様に、新シリーズの正式名称・シリーズコード・第1弾のパック名・収録数も、2026年8月29日時点ではいずれも未発表です。
Bシリーズで何が増えたのか — 「おすそわけ」とトレードの現行仕様

10月からの新シリーズを語る前に、いま自分が遊んでいるBシリーズで何が増えたのかを正確に押さえておきましょう。ここは攻略記事でも取り違えが非常に多い場所で、前提を間違えたまま「10月に向けた準備」を組み立てると、貯める資産を丸ごと間違えます。
よく見かけるのが「Bシリーズでランクマッチとトレードが実装された」という説明です。しかしこれは誤りです。ランクマッチはAシリーズ期の2025年3月末から始まっており、トレードも同じくAシリーズ期から動いていました。Bシリーズの代表的な新機能は、Bシリーズ開始と同じ2025年10月30日に実装された「おすそわけ」と、トレード対象範囲の拡張のほうです。
| よく見かける説明 | 実際はどうか |
|---|---|
| ランクマッチはBシリーズで実装された | 誤り。Aシリーズ期の2025年3月末から開始。運営側も2025年2月時点で3月末実装を予告していた |
| トレードはBシリーズで実装された | 誤り。トレード自体もAシリーズ期から。Bシリーズで拡張されたのは「対象範囲」 |
| Bシリーズの目玉機能はトレード | Bシリーズ開始と同時に来た代表的な新機能は「おすそわけ」(2025年10月30日実装) |
| 10月に向けてトレードメダルを温存しよう | 現在は成立しない。旧トレードメダルの交換期間は2026年7月29日14:59で終了済み |
「おすそわけ」でできること・できないこと
おすそわけは、フレンドが持っていないカードを渡すことでコレクションの楽しみを広げる機能です。今回のパネルセッションでも、クリーチャーズの辻川氏がBシリーズで印象的だったアップデートとして真っ先に挙げていました。トレードのような「交換」ではなく一方向に渡す仕組みである点が最大の違いです。
| 項目 | 現行仕様 |
|---|---|
| 相手 | フレンドにカードを送れる |
| 送れるカード | 相手が所持していないカードを渡せる |
| 送る回数 | 1人のフレンドにつき1日1枚 |
| 受け取る回数 | 受け取る側も基本的に1日1枚 |
| 対象カードの条件 | レアリティ等の条件あり(すべてのカードを送れるわけではない) |
「1人につき1日1枚」という上限があるため、フレンドの人数がそのまま受け取り効率に効きます。10月の新シリーズで欲しいカードが出たときのことを考えるなら、いま慌てて何かを消費するより、フレンド枠を整理しておくほうが実利は大きいでしょう。
トレードの現行仕様 — 高レアリティでは「ひかりのすな」が要る
トレードは公式FAQで条件が明文化されています。「フレンドとカードを1対1で交換するだけ」と思っていると、いざ新シリーズで動こうとしたときに条件で詰まります。
| 項目 | 現行仕様 |
|---|---|
| 相手 | フレンド同士で行う |
| 解放時期 | ゲーム開始直後ではなく、一定期間プレイしたあとに解放される |
| 同時進行 | 同時に進行できるトレードの本数に制限がある |
| 交換条件 | 同じレアリティ同士など、組み合わせに条件がある |
| 高レアリティ | ひかりのすなが必要になる場合がある |
Bシリーズ開始時には対象範囲も広がり、最新の拡張パックやより広いレアリティが取引できるようになりました。つまりいまのトレードは「ひかりのすなを消費して高レアを動かす仕組み」に寄っています。
トレードメダルはすでに役目を終えている/デッキ共有はB4で拡張
ここが古い攻略記事で最も危ない部分です。トレードメダルは制度変更によって廃止方向となり、ひかりのすなを中心とした仕組みへ移行しました。公式サポートでも移行措置が案内されており、旧トレードメダルの交換期間は2026年7月29日14:59で終了済みです。
したがって「10月の新シリーズに向けてトレードメダルを温存しておこう」という攻略は、現在は成立しません。2025年前後に書かれた記事にはまだこの前提のものが残っているので、日付を見て判断してください。
もう一点、B4アップデートではデッキ共有まわりも拡張され、共有コードや2Dコードでプレイヤー同士が構築を共有しやすくなっています。10月に新シリーズが来たとき、初日の構築情報が出回る速度は以前より速いと考えてよいでしょう。裏を返せば、初日に自力で組める必要性は下がっているということでもあります。カードさえ揃っていれば共有コードで追いつけるのですから、9月の準備で優先すべきは「知識」よりも「引ける回数」、つまり砂時計の残量ということになります。
今の環境(ロケット団の野望)はどうなっているか — 10月を見据えた投資判断

先に、データの扱いについて重要な注意を書いておきます。最新弾「ロケット団の野望」(B4a)の配信は2026年8月27日、本稿の執筆時点は8月29日です。つまり発売から約2日しか経っておらず、「B4a環境の安定した勝率」というものはまだ存在しません。この前提を外すと、以降の数字はすべて誤読になります。
発売2日目の「Tier」は暫定評価として読む
GameWithの2026年8月29日時点の評価では、Tier1級として挙がっているのは依然として既存デッキが中心です。新弾のロケット団デッキは、あくまで発売直後の暫定評価という位置づけになっています。
| 区分 | 該当するデッキ(GameWith・2026年8月29日時点) |
|---|---|
| 既存のTier1級 | メガルカリオex/セグレイブ+スイクンex/ダークライ系/ビークインex/フーパex/サザンドラ系 |
| 新弾で比較的高い初期評価 | ロケット団のマタドガスex/ロケット団のヤドキングex |
| 新弾で下位〜検証中 | ラッタex/ガブリアス系/ロケット団のフリーザーex/ロケット団のサンダーex/ロケット団のファイヤーex/ペルシアン系 |

ロケット団一色にはならず。既存Tier上位+新カード採用の研究段階
Game8も8月29日早朝時点で、ロケット団の野望だけで既存環境が全面的にひっくり返ったとは評価していません。むしろ重視されているのは、既存デッキにそのまま採用できる「ロケット団のボス」のようなカードが環境へ与える影響です。新デッキが上から殴り込むのではなく、既存の強いデッキに新カードが1〜2枚差さって微調整が進む、という読み方になります。
海外の大会集計Limitlessでは、直近の集計として91大会/8,938人/23,408試合という規模のデータが確認できます。主な構築の使用率と勝率は次のとおりです。
| 構築 | 使用率 | 勝率 |
|---|---|---|
| メガルカリオex+ルカリオ | 9.71% | 50.86% |
| ビークインex+ツボツボex | 7.41% | 50.90% |
| フーパex+メガアブソルex | 5.82% | 53.27% |
| トドロクツキ系+ハクリュー | 5.36% | 50.53% |
| メガライボルトex+エレザード | 4.92% | 49.04% |
| スイクンex+セグレイブ | 3.13% | 52.21% |
※この数字はB4a配信後だけを切り取った勝率ではありません。 したがって「B4a環境でフーパexの勝率は53.27%」と書くのは誤りです。正しくは「B4a直前までを含む直近の大会データでは〜」という言い方になります。この区別を曖昧にした記事は、8月末から9月初旬にかけてかなり増えるはずなので注意してください。
10月を見据えた投資判断 — 完成させてよいもの、待ってよいもの
そのうえで、10月の新シリーズを前提にした資源配分の考え方を整理します。まずすでに大部分のカードを持っているなら、既存上位構築を完成させるのは合理的です。メガルカリオex系、スイクンex+セグレイブ、フーパex系あたりは、いま数枚を埋めるだけで実戦投入できるなら、9月いっぱいはしっかり稼働してくれます。
一方で、B4aの特定exを2枚揃えるために大量の砂時計や課金を投じるのは、競技目的なら少し待ってよい状況です。理由は3つあります。B4aはまだ発売2日で勝率データが安定していないこと、そして約1〜2か月後にデュアルタイプ導入・たねexの大量追加・拡張パック追加テンポの変更が同時に来ることです。同じ砂時計を、環境がまだ動く前の弾に全部沈めてしまうのは、少なくとも競技目的では効率が悪くなります。
なお、現在のTierそのものについてはポケポケの環境デッキTier表と最強デッキ(2026年8月28日版)で詳しく扱っています。次弾までの細かいTier変動は既存記事、10月以降の構造変化は本記事という役割分担なので、いま組むデッキを選びたい方はそちらを、資源をどう残すか決めたい方は本記事を読み進めてください。
8月末〜9月にやるべき準備リスト — 砂時計・ひかりのすな・パック開封ポイント

ここからは「公式に確認できる事実」と「攻略上のおすすめ」を分けて書きます。10月に新シリーズが来ることは確定していますが、そこから導ける準備の確度は資産ごとにかなり違います。
パック砂時計は9月から一定量を温存する価値が高い
新シリーズが2026年10月に来ることは公式発表で確定しています。ここから素直に言えるのは、無課金・微課金なら9月から一定量のパック砂時計を温存する価値が高いということです。新シリーズのカードパワーが未知であること、デュアルタイプという新しいカード類型が入ること、たねexが多数追加されること、そして拡張パックの追加テンポそのものが変わることが公式に告知されている以上、「10月以降に必要な砂時計の量」が今と同じである保証はありません。
ただし、新シリーズの配信初日まで一切使わない必要まではありません。いま遊んでいるデッキに必要な汎用トレーナーズや強化パーツがB4aにあるなら、そこは必要分だけ開ける判断で問題ないでしょう。9月をまるまる無為に過ごすほうが、ランクマッチやイベントの取り逃しという別の損失を生みます。
【最重要】パック開封ポイントは新シリーズに持ち越して使えない
これは競合の速報記事がほとんど触れていない、しかし実務上いちばん効く仕様です。公式サポートによれば、パック開封ポイント自体に有効期限はありません。ところが使い道には強い制限があり、獲得した拡張パックに対応したカードとの交換にしか使えません。
| 項目 | 現行仕様 |
|---|---|
| ポイント自体の有効期限 | 公式サポートによれば有効期限はない |
| 使い道 | 獲得した拡張パックに対応したカードとの交換にのみ使用できる |
| 新シリーズのカードへの流用 | できない |
| 実務上の結論 | 「B4aを大量に開けてポイントを貯め、10月の新シリーズカードと交換する」計画は成立しない |
つまり、B4aで貯めたポイントはB4aのうちに使い切るのが正解です。「ポイントに期限がないから10月まで持っておこう」という発想は、期限の話としては正しくても、交換先の話として間違っています。手元にB4aのポイントが溜まっているなら、9月中に交換対象を決めておいてください。B4aで何を狙うべきかは「ロケット団の野望」の当たりカードと引くべき判断にまとめてあるので、交換先選びはそちらを参照するのが早いです。
ひかりのすな・ショップチケット・「神殿の砂時計」の扱い
ひかりのすなは、エフェクト・フレア系の演出付与やトレードで必要になる資産です。前章で見たとおりトレード仕様が変わったあとは、以前より重要な交換資源になりました。新シリーズの高レアカードをフレンドとのトレードで補う可能性を少しでも考えるなら、無目的な消費は控えておいて損はありません。旧仕様の解説になりますが、この資産まわりの歴史的経緯はトレードメダルの入手方法と使い方で扱っています(※トレードメダルは既に廃止済みです。旧仕様の解説としてお読みください)。
ショップチケットについては、2026年10月の新シリーズ開始に伴って失効する、あるいは全リセットされるという公式発表は確認できません。したがって「10月まで必ず全部貯めるべき」とは断言できません。無課金なら、日々のパック砂時計確保など現在価値の高い交換を優先して問題ないでしょう。
最後に注意喚起をひとつ。一部で「神殿の砂時計」というアイテム名を見かけますが、この正式アイテム名は現行の公式情報では確認できませんでした。「ゲットチャレンジ砂時計」など別の砂時計と取り違えている可能性があります。本記事では扱いませんので、他媒体の表記に引きずられないようご注意ください。
| 資産 | 温存すべきか | 理由 | 確度 |
|---|---|---|---|
| パック砂時計 | 一定量は温存推奨 | 新シリーズのカードパワー・デュアルタイプ・たねex多数・テンポ変更がすべて未知数 | 攻略判断(10月開始自体は確定) |
| ひかりのすな | 無目的な消費は控える | エフェクト・フレア系とトレードで必要。トレード仕様変更後は交換資源としての比重が上がった | 用途は公式FAQで確認できる |
| パック開封ポイント | 温存の意味なし。B4aのうちに使う | 獲得した拡張パックのカード交換専用で、新シリーズには持ち越せない | 公式サポートで確認できる仕様 |
| ショップチケット | 全部貯めるべきとは断言できない | 10月の新シリーズで失効・リセットされるという公式発表は確認できない | 未確定 |
| トレードメダル | 対象外(温存の議論が成立しない) | 制度変更で廃止方向。旧トレードメダルの交換期間は2026年7月29日14:59で終了済み | 終了済み |
| 「神殿の砂時計」 | 本記事では扱わない | 現行公式のアイテム名称としては確認できなかった。別の砂時計との取り違えの可能性 | 名称未確認 |
課金スタイル別の立ち回り — 無課金・微課金・課金勢

ここまでを踏まえて、「自分はロケット団の野望にどこまで投資すべきか」を課金スタイル別に整理します。前提として押さえておきたいのは、新シリーズが2026年10月に来ること自体は確定である一方、開始日も第1弾パック名も未発表だという点です。「10月に向けて備える」ことは合理的でも、「10月の何を狙うか」までは現時点で誰にも決められません。この不確実性の大きさが、そのまま立ち回りの差になります。
| スタイル | B4a(ロケット団の野望)への投資 | パック砂時計の扱い | 10月への備え | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| 無課金 | 汎用トレーナーズと、今使っているデッキの強化パーツに絞る | 新シリーズ用に優先的に残す。必要分だけ開ける | 砂時計・ひかりのすな・汎用札を温存 | コンプリート狙いは避ける。開封ポイントは他弾に持ち越せない |
| 微課金 | 「使うデッキの完成に必要なカード」までは追ってよい | デッキ完成後は残りを10月へ回す | 完成させたデッキで9月のイベントを消化 | イラスト違い・使う予定のないexまでの深追いは必要性が低い |
| 課金勢 | コレクション目的なら制限なし。競技目的なら選別 | 課金分があるため温存の必要度は低い | パック追加テンポ変更の続報を待って予算配分を決める | テンポが速くなるかは未確定。月間予算を先回りして増やす根拠はまだない |
無課金:新シリーズ用に残しつつ、必要な分だけ開ける
無課金の基本方針は、新シリーズ用のパック砂時計を優先的に残すことです。デュアルタイプという新システム、たねexの大量追加、拡張パック追加テンポの変更という三つの変化が同時に来る以上、10月時点で手元に砂時計が残っているかどうかは、そのまま新環境へのスタートダッシュの差になります。
ただし「一切開けない」まで極端にする必要はありません。ロケット団の野望に、今使っているデッキへ入る汎用トレーナーズや、明確な強化パーツが入っているなら、その必要分だけは開ける価値があります。9月はイベントが詰まっている月でもあり、対人戦ミッションを消化するにも動くデッキは要ります。避けるべきなのはコンプリート狙いです。イラスト違いやシークレットまで追い始めると、10月に残る資産が一気に消えます。
微課金:「使うデッキの完成」までは追ってよい
微課金なら、ロケット団の野望で「使うデッキの完成に必要なカード」までは追って構いません。9月をまるまる未完成のデッキで過ごすより、完成させて対人戦を回したほうが、イベント報酬の回収効率もランクマッチの成績も良くなります。
一方で、深追いする必要性は低いと考えられます。10月にはデュアルタイプと大量のたねexが来ることが確定しており、そこで既存デッキの評価が動く可能性があります。イラスト違いや、使う予定のないexまで揃えにいくのは、10月以降の資産配分から見ると優先度が下がります。「今の一軍を完成させたら止める」という線引きが現実的です。
課金勢:コレクションは自由、競技目的なら続報を待つ価値がある
コレクション目的であれば、B4aを集めることに何の問題もありません。ロケット団というテーマ自体が集めがいのある弾で、ここを見送る理由は特にないでしょう。
判断が分かれるのは競技目的の場合です。公式は拡張パックの追加テンポが変わると明言しており、これは課金効率に直結する変更です。1回あたりの投入間隔が変われば、月あたりに必要な砂時計・課金額の見積もりも変わります。したがって、次の公式情報を待つ価値は十分にあります。ただし注意したいのは、テンポが速くなるとは発表されていないことです。速くなる前提で月間予算を先回りして増やす根拠は、2026年8月29日時点ではまだありません。
結論として、「ロケット団の野望を完全にスルーして10月まで全部温存」が唯一の正解ではありません。無課金〜微課金であれば、B4aでは今使うデッキに必要なカードを優先し、残りを10月へ回すという動き方が、最もリスクの低い選択になります。全部を10月に賭ける戦略は、新シリーズの中身が未発表である以上、実は分散されていない賭けです。
なお、10月から新しく始める人・しばらく離れていて復帰する人にとっても、9月は準備期間としてちょうどよい長さです。序盤に何を優先すべきかはポケポケのリセマラ手順と序盤にやるべきことで整理しているので、そちらを先に押さえておくと10月の立ち上がりが速くなります。
9月のイベント・スケジュール完全整理

9月は、10月の新シリーズに向けた「資産づくりの月」になります。ここで取りこぼすと、そのまま10月のスタート資金が減ります。ただし公式が日時まで発表しているイベントと、時期だけが案内されているイベントが混在しているため、まずは確度で仕分けたスケジュールを確認してください。
| イベント名 | 期間 | 確度 | 内容 |
|---|---|---|---|
| ロケット団の特別任務 | 2026年8月28日15:00〜9月29日14:59 | 確定(公式Xで日時まで発表) | 「ロケット団のあやしいチケット」を集める任務型イベント |
| ロケット団の謎解き企画 | 特設企画は2026年10月1日14:59まで/シリアルコード交換期間は2026年8月27日0:00〜11月30日23:59 | 確定(※配布数等の条件で早期終了の可能性) | 特設サイトの謎解きとシリアルコードによるパック砂時計入手 |
| ロケット団の野望 エンブレムイベント | 8月下旬〜9月中旬予定 | 時期のみ確定(日付未確定) | 勝利数に応じたエンブレム、対人戦ミッションでひかりのすな等 |
| ロケット団のラプラス ドロップイベント | 9月上旬〜下旬予定 | 時期のみ確定(日付未確定) | 「プロモカードパック Bシリーズ Vol.12」等が予定 |
| ゲットチャレンジイベント | 9月中旬〜下旬予定 | 時期のみ確定(日付未確定) | プロモカードとしてフォッコ・ニャオニクス等。イベントショップチケットやプロモカード交換系アイテムも予定 |
| ランクマッチ(9月の新シーズン) | 未発表 | 未確定 | 直近の「シーズンB4」は2026年8月12日15:00〜8月26日14:59で終了済み |
日時まで確定しているのは特別任務と謎解き企画だけ
表のとおり、9月のイベントで分単位まで日時が確定しているのは「ロケット団の特別任務」と「謎解き企画」の2つです。特別任務は2026年9月29日14:59が締め切りで、これは10月の新シリーズ開始より前に閉じます。「あやしいチケット」を集める形式なので、後半にまとめて処理しようとすると日数が足りなくなる可能性があります。
一方、エンブレムイベント・ラプラスのドロップイベント・ゲットチャレンジは、いずれも「8月下旬〜9月中旬」「9月上旬〜下旬」「9月中旬〜下旬」といった時期のみの案内で、厳密な開始・終了時刻は公式の一次発表から確認できていません。予定を組むときは、告知が出た時点で改めて日時を確認してください。エンブレム関連の進め方はシークレットミッションの攻略とエンブレムの入手にまとめてあります。
9月のランクマッチ新シーズンは未発表
ランクマッチは、直近の「シーズンB4」が2026年8月12日15:00〜8月26日14:59で終了しています。その次、つまり9月の新シーズンについては、2026年8月29日時点で正式な日時が発表されていません。過去のシーズンが約2週間単位で回っていたことから開催時期を推定する記事もありますが、本記事では未来の開催日を推定して断言しません。ランクマッチ前提でデッキを仕上げるなら、告知が出てから逆算しても十分間に合います。
9月をどう使うか — 締め切りから逆算する
やることが多く見えますが、締め切りが決まっているものから順に潰せば整理できます。
| 時期 | 優先してやること | 理由 |
|---|---|---|
| 8月末〜9月上旬 | 特別任務に着手。使うデッキを1つ完成させる | 対人戦ミッションを回すには動くデッキが必要なため |
| 9月中旬 | エンブレム・ドロップイベントの消化。ひかりのすなを確保 | トレードで新シリーズのカードを補う可能性に備える |
| 9月下旬 | ゲットチャレンジの回収と、9月29日14:59の特別任務締め切り確認 | 締め切りが確定しているイベントの取りこぼしを防ぐため |
| 9月末〜10月 | 砂時計の残量を確認し、新シリーズの続報を待つ | 開始日・第1弾パック名が未発表のため、確定してから動くほうが安全 |

攻略を加速するQ&Aコーナー(初心者〜中級の悩みを一気に解決)

Q1:新シリーズが始まると、AシリーズとBシリーズのカードは使えなくなりますか?
A:2026年8月29日時点で、いわゆる「スタン落ち」は発表されていません。新シリーズが始まること=これまでのカードが対戦で使用禁止になる、という意味ではありません。手持ちを慌てて整理したり、「どうせ使えなくなるから」とデッキ強化をやめたりする必要は現時点ではありません。ただし、将来のルール変更や大会レギュレーションの変更まで保証されているわけではない、という点だけは添えておきます。
Q2:新シリーズは正式に「Cシリーズ」と呼ばれるのですか?
A:未確定です。AシリーズからBシリーズへ移った流れから「次はC」と予想されているだけで、公式が正式名称を発表した事実は確認できません。攻略媒体が「Cシリーズ」と書いている場合も、多くは予想として扱われています。便宜上そう呼ばれる場面はありますが、正式名称もシリーズコード(C1など)も、いずれも未発表というのが正確なところです。
Q3:新シリーズは10月30日に始まりますか?
A:未確定です。公式発表は「2026年10月」までで、日付は出ていません。ただし10月30日は正式サービス開始からちょうど2周年にあたり、しかも1周年の2025年10月30日にはBシリーズが始まっています。したがって有力な予想日ではありますが、あくまで予想です。10月30日を確定扱いにして、そこへ資産を全部賭けるような動き方はおすすめしません。
Q4:第1弾の拡張パック名はもう分かっていますか?
A:未公表です。映像でメガミュウツーX exが公開され、プレスリリースでホゲータexやポッチャマexが紹介されたことと、第1弾パックの正式名称が発表されたことは別の話です。収録カード数も同様に未発表です。パック名らしきものを見かけたときは、それが公式の発表なのか媒体の予想なのかを必ず確認してください。
Q5:デュアルタイプは2種類のエネルギーを必ず使うのですか?
A:いいえ、そのような発表はありません。「カードが2つのタイプとして扱われる」ことと、「ワザに2色のエネルギーが必要になる」ことは、まったく別の概念です。紙のポケモンカードのデュアルタイプでも、2色のエネルギーが必須という仕組みではありませんでした。ポケポケ版の詳細ルールは未公開なので、現時点で「デュアルタイプ=2色デッキ確定」と決めつけないでください。
Q6:デュアルタイプなら弱点も2つになりますか?
A:未確定です。紙のポケモンカードでは、デュアルタイプであってもカード自身に印刷された弱点は1つでした。ポケポケ版が同じ仕様になるかどうかは、2026年8月29日時点で発表されていません。「2タイプだから弱点も2つで打たれ弱い」という説明を見かけても、それは現時点では推測にすぎない、と受け止めておくのが安全です。
Q7:デュアルタイプの強みは何ですか?
A:公式が説明している利点は大きく2つです。1つは、2つのタイプ分の弱点を狙えること。単タイプでは不利だった相手に対しても、もう一方のタイプで弱点を突ける可能性が出てきます。もう1つは、より幅広いトレーナーズの恩恵を受けられること。「○タイプのポケモン」を条件とするカードを2系統から受けられるため、既存カード同士に新しい組み合わせが生まれます。
Q8:たねexが増えると初心者は不利になりますか?
A:一概には言えません。たねexは進化を挟まずそのまま場に出せるので、進化カードを引けずに事故る展開が減り、むしろデッキは動かしやすくなる可能性があります。一方で、ポケモンexは倒されると相手に2ポイント入ります。3ポイント先取のゲームで2ポイントは重く、不用意に前へ出したときの代償は大きくなります。扱いやすさとリスクはセットだと考えてください。
Q9:今からポケポケを始めても遅いですか?
A:悪くないタイミングです。ポケポケは無料でも1日2パック相当を開封できる仕組みが用意されており、始めたその日からコレクションを進められます。10月までの約2か月で、パック砂時計・ひかりのすな・汎用トレーナーズといった、シリーズが変わっても腐りにくい資産をある程度貯められます。新シリーズの開始と同時に走り出したい人にとって、9月は準備期間としてちょうどよい長さです。
Q10:今課金するべきですか?それとも10月まで待つべきですか?
A:目的次第です。今の対戦を楽しみたい、使いたいデッキを完成させたいのであれば、ロケット団の野望への課金は十分にありです。一方、新シリーズで競技的な環境に入りたいのであれば、詳細が発表されるまで待つ選択肢が強くなります。拡張パックの追加テンポが変わること自体は確定しているため、10月以降の課金ペースが従来と同じとは限りません。まずは公式の続報を待つ余裕を残しておくのが無難です。








